裁判
2022年03月05日
10年前の強盗容疑、大阪府警が誤認逮捕認める、別人を送検
大阪府泉大津市のコンビニエンスストアでの強盗容疑で10年前に男性(31)を逮捕した事件について、大阪府警は4日、別の男性を窃盗容疑で書類送検し、発表した。逮捕された男性は窃盗罪で起訴され、無罪判決が確定したが、勾留は約10カ月間に及んだ。府警は誤認逮捕と認め、4日に男性に謝罪した。
府警によると2012年6月、同市のコンビニで現金1万円が奪われた。男はマスクを買うように装い、店員がレジを開けると、現金をつかんで逃走した。泉大津署は同8月、自動ドアに残されていた指紋などから現在ミュージシャンとして活動す男性を強盗容疑で逮捕した。大阪地検岸和田支部は窃盗罪で起訴したが14年7月、大阪地裁岸和田支部が無罪を言い渡し、確定した。
男性が国と府に慰謝料などを求めた訴訟は棄却されている。
府警は未解決の強盗事件と位置づけ、今年6月の時効を前に21年10月、改めて現場に残された指紋を登録システムで照会。レジカウンター付近に落ちていたポリ袋に付いていた指紋が別の30代男性のものと一致することが判明し、任意で事情聴取した。
容疑が固まったとして今月4日、大阪地検に窃盗容疑で書類送検したが、窃盗罪の時効(7年)が過ぎており、同日に不起訴となった。
刑事総務課によると、今回一致した指紋は、逮捕後の12年後半に登録されたが、指の種類を絞って照会しており、確認できていなかった。
2022/3/4 朝日新聞デジタル
府警によると2012年6月、同市のコンビニで現金1万円が奪われた。男はマスクを買うように装い、店員がレジを開けると、現金をつかんで逃走した。泉大津署は同8月、自動ドアに残されていた指紋などから現在ミュージシャンとして活動す男性を強盗容疑で逮捕した。大阪地検岸和田支部は窃盗罪で起訴したが14年7月、大阪地裁岸和田支部が無罪を言い渡し、確定した。
男性が国と府に慰謝料などを求めた訴訟は棄却されている。
府警は未解決の強盗事件と位置づけ、今年6月の時効を前に21年10月、改めて現場に残された指紋を登録システムで照会。レジカウンター付近に落ちていたポリ袋に付いていた指紋が別の30代男性のものと一致することが判明し、任意で事情聴取した。
容疑が固まったとして今月4日、大阪地検に窃盗容疑で書類送検したが、窃盗罪の時効(7年)が過ぎており、同日に不起訴となった。
刑事総務課によると、今回一致した指紋は、逮捕後の12年後半に登録されたが、指の種類を絞って照会しており、確認できていなかった。
2022/3/4 朝日新聞デジタル
securitygoods at 15:47|Permalink│
2022年02月16日
カード窃盗、訪問前でも未遂罪、 高齢者にうそ電話、最高裁
高齢者にうその電話をかけキャッシュカードを盗もうとした事件を巡り、犯行グループの一人が被害者宅近くを訪れた時点で窃盗未遂罪が成立するかどうかが争われた刑事裁判の決定で、
最高裁第3小法廷は「説明や指示に従った被害者が、カードを盗まれる危険性があった」とし、未遂罪に当たるとした。
決定によると、警察官に成り済ました共犯者が高齢男性に電話し「預金が引き出された。
金融庁職員が向かっており、カードを保管する必要がある」と伝えた。職員役の被告が、男性宅近くの路上で警察官の尾行に気付き、犯行を断念。弁護側は、窃盗に着手していないと主張した。
2022/2/16 共同通信
最高裁第3小法廷は「説明や指示に従った被害者が、カードを盗まれる危険性があった」とし、未遂罪に当たるとした。
決定によると、警察官に成り済ました共犯者が高齢男性に電話し「預金が引き出された。
金融庁職員が向かっており、カードを保管する必要がある」と伝えた。職員役の被告が、男性宅近くの路上で警察官の尾行に気付き、犯行を断念。弁護側は、窃盗に着手していないと主張した。
2022/2/16 共同通信
securitygoods at 19:55|Permalink│
2021年11月23日
軽自動車に仕掛けられたパイプ爆弾、発進時に爆発、商業施設駐車場で破片20m飛散
2021/11/23 読売新聞オンライン
高松市の駐車場で軽乗用車に爆発物を仕掛け、爆発させたとして爆発物取締罰則違反などに問われた被告(28)の裁判員裁判で、高松地裁は22日、懲役8年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、被告は4〜5月、高松市内の自宅などでパイプ爆弾1個を製造。5月7〜8日、同市内の商業施設の駐車場に止めていた近くの男性(54)の軽乗用車に設置して車が発進した際に爆発させ、車の一部を損壊させるなどした。
裁判長は、爆発により一部の破片が約20メートル先まで飛散していることから、「爆発物には相応の威力があった」と判断。被告が、その危険性を理解した上で、犯行を計画したとして、「地域社会に与えた不安は軽くなく、その意思決定は強く非難されるべきだ」と指摘した。
高松市の駐車場で軽乗用車に爆発物を仕掛け、爆発させたとして爆発物取締罰則違反などに問われた被告(28)の裁判員裁判で、高松地裁は22日、懲役8年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、被告は4〜5月、高松市内の自宅などでパイプ爆弾1個を製造。5月7〜8日、同市内の商業施設の駐車場に止めていた近くの男性(54)の軽乗用車に設置して車が発進した際に爆発させ、車の一部を損壊させるなどした。
裁判長は、爆発により一部の破片が約20メートル先まで飛散していることから、「爆発物には相応の威力があった」と判断。被告が、その危険性を理解した上で、犯行を計画したとして、「地域社会に与えた不安は軽くなく、その意思決定は強く非難されるべきだ」と指摘した。
securitygoods at 12:07|Permalink│
2021年11月22日
警察ミスで窃盗裁判被告釈放〜福岡地裁での裁判「公訴棄却」に
202/11/22 RKB毎日放送
福岡地裁で審理されていた窃盗事件の裁判をめぐり、勾留中の被告のもとに起訴状が届かず、公訴棄却になったことが捜査関係者への取材でわかりました。警察のミスが原因で、被告は釈放されています。
問題が発覚したのは、今年7月に福岡県警が窃盗などの疑いで30代男性を逮捕した事件です。
捜査関係者によりますと、男性は勾留されたまま福岡地裁で事件が審理されていたものの、裁判所が送った起訴状の謄本が警察のミスで男性のもとに届いていないことが、今月になってわかったということです。
刑事訴訟法は、被告に対して起訴された日から2か月以内に起訴状が送達されなければ、起訴は効力を失うと定めています。このため、事件は公訴棄却となり男性は釈放されました。
起訴状の送達ミスによる公訴棄却で被告が釈放されたケースは、全国で初めてとみられています。
RKBの取材に対し、福岡地検はこれまでにコメントをしていません。
福岡地裁で審理されていた窃盗事件の裁判をめぐり、勾留中の被告のもとに起訴状が届かず、公訴棄却になったことが捜査関係者への取材でわかりました。警察のミスが原因で、被告は釈放されています。
問題が発覚したのは、今年7月に福岡県警が窃盗などの疑いで30代男性を逮捕した事件です。
捜査関係者によりますと、男性は勾留されたまま福岡地裁で事件が審理されていたものの、裁判所が送った起訴状の謄本が警察のミスで男性のもとに届いていないことが、今月になってわかったということです。
刑事訴訟法は、被告に対して起訴された日から2か月以内に起訴状が送達されなければ、起訴は効力を失うと定めています。このため、事件は公訴棄却となり男性は釈放されました。
起訴状の送達ミスによる公訴棄却で被告が釈放されたケースは、全国で初めてとみられています。
RKBの取材に対し、福岡地検はこれまでにコメントをしていません。
securitygoods at 11:54|Permalink│
2021年03月06日
富山交番襲撃、警察官ら2人殺害の元自衛官に無期懲役判決
2021/3/5富山地方裁判所
富山市で2018年、警察官ら2人が殺害された富山中央署奥田交番襲撃事件で、強盗殺人罪などに問われ、死刑を求刑された元自衛官(24)の裁判員裁判の判決公判が5日、富山地裁であった。
裁判長は「拳銃を奪う意思が犯行後に生じた可能性を排除できず、強盗殺人罪を認定するには合理的な疑いが残る」と述べ、無期懲役を言い渡した。
起訴状などでは、被告は18年6月26日、同市久方町の富山中央署奥田交番で警部補(当時46歳、殉職後2階級特進して警視)をナイフで刺殺して拳銃を奪い、交番から約100メートル離れた同市立奥田小学校正門付近の工事現場にいた警備員(同68歳)を射殺したなどとしている。
公判の主な争点は強盗殺人罪の成否と量刑だった。被告は、初公判から沈黙を続け、言葉を発していない。このため、検察側は、被告が捜査段階で「奪った拳銃を持って、警察官を殺して回ろうと思った」などと供述したことを基に、「拳銃を奪う目的で交番を襲撃した」として、強盗殺人罪が成立すると主張した。
これに対し弁護側は、「拳銃を奪う意思が生まれたのは、警察官を襲った後だ」として、殺人罪と窃盗罪を適用するよう求めていた。
また、量刑については、検察側が「人としての尊厳を顧みない冷酷かつ残虐非道な犯行」として死刑を求刑。
これに対し弁護側は、被告は発達障害の影響で想像力や共感力が欠如しているとし、「罪を償うには長い時間が必要」と、無期懲役が相当と訴えた。
初公判は1月14日に行われ、2月9日まで計12回の審理が行われた。
富山市で2018年、警察官ら2人が殺害された富山中央署奥田交番襲撃事件で、強盗殺人罪などに問われ、死刑を求刑された元自衛官(24)の裁判員裁判の判決公判が5日、富山地裁であった。
裁判長は「拳銃を奪う意思が犯行後に生じた可能性を排除できず、強盗殺人罪を認定するには合理的な疑いが残る」と述べ、無期懲役を言い渡した。
起訴状などでは、被告は18年6月26日、同市久方町の富山中央署奥田交番で警部補(当時46歳、殉職後2階級特進して警視)をナイフで刺殺して拳銃を奪い、交番から約100メートル離れた同市立奥田小学校正門付近の工事現場にいた警備員(同68歳)を射殺したなどとしている。
公判の主な争点は強盗殺人罪の成否と量刑だった。被告は、初公判から沈黙を続け、言葉を発していない。このため、検察側は、被告が捜査段階で「奪った拳銃を持って、警察官を殺して回ろうと思った」などと供述したことを基に、「拳銃を奪う目的で交番を襲撃した」として、強盗殺人罪が成立すると主張した。
これに対し弁護側は、「拳銃を奪う意思が生まれたのは、警察官を襲った後だ」として、殺人罪と窃盗罪を適用するよう求めていた。
また、量刑については、検察側が「人としての尊厳を顧みない冷酷かつ残虐非道な犯行」として死刑を求刑。
これに対し弁護側は、被告は発達障害の影響で想像力や共感力が欠如しているとし、「罪を償うには長い時間が必要」と、無期懲役が相当と訴えた。
初公判は1月14日に行われ、2月9日まで計12回の審理が行われた。
securitygoods at 13:51|Permalink│
2015年05月30日
連続放火の男に懲役15年求刑 奈良地裁
奈良県川上村で平成25年11月〜26年3月に中学校や民家に侵入し放火したなどとして、現住建造物等放火や住居侵入、窃盗などの罪に問われた住所不定無職の被告(22)の裁判員裁判の論告求刑公判が28日、奈良地裁で開かれた。検察側は「極めて危険な犯行で、村の住人に多大な影響を与えた」として懲役15年を求刑した。
検察側は論告で、「鬱憤を晴らす目的で放火し、自堕落な生活維持のために窃盗をしており、動機に同情できる点はない」と指摘。「自首は警察官に追及されたことがきっかけで、減刑に相当しない」と断じた。
弁護側は「人の命や体という取り返しのつかない被害でなく、経済的被害にとどまっている」と主張。「計画的犯行でなく、自首した価値は高い」とし、懲役5年が相当とした。
産経新聞 2015年5月29日
検察側は論告で、「鬱憤を晴らす目的で放火し、自堕落な生活維持のために窃盗をしており、動機に同情できる点はない」と指摘。「自首は警察官に追及されたことがきっかけで、減刑に相当しない」と断じた。
弁護側は「人の命や体という取り返しのつかない被害でなく、経済的被害にとどまっている」と主張。「計画的犯行でなく、自首した価値は高い」とし、懲役5年が相当とした。
産経新聞 2015年5月29日
securitygoods at 17:00|Permalink│
2010年07月20日
窃盗罪、検察、異例の無罪求刑 「証拠映像は別人」受け
防犯カメラに映っているなどとして窃盗罪に問われ、公判でカメラの男と被告は別人とする鑑定結果が証拠採用された金沢市の無職の男性被告(62)に対する論告求刑公判が20日午後、金沢地裁で開かれた。鑑定は検察側が行ったもので、金沢地検は異例の無罪求刑をした。
地検は、被告が09年8月15日、石川県白山市のコンビニエンスストアの現金自動受払機(ATM)で他人のキャッシュカードを使い5回にわたり計100万円を盗んだとし、09年11月17日に起訴した。
検察側は有罪立証の重要証拠として、現金を引き出す防犯カメラの映像の男が被告と同一人物だと主張。被告自身も検察官の取り調べで「(映像の男は)自分だ」と供述するなどそっくりだったという。しかし被告は容疑については「コンビニには行ったこともない」と、逮捕段階から一貫して否認していた。
地裁は10年4月、地検の請求で被告の拘置を取り消し「別人」とする愛知県警科学捜査研究所の鑑定結果を5月の第5回公判で採用していた。
7月20日 毎日新聞
地検は、被告が09年8月15日、石川県白山市のコンビニエンスストアの現金自動受払機(ATM)で他人のキャッシュカードを使い5回にわたり計100万円を盗んだとし、09年11月17日に起訴した。
検察側は有罪立証の重要証拠として、現金を引き出す防犯カメラの映像の男が被告と同一人物だと主張。被告自身も検察官の取り調べで「(映像の男は)自分だ」と供述するなどそっくりだったという。しかし被告は容疑については「コンビニには行ったこともない」と、逮捕段階から一貫して否認していた。
地裁は10年4月、地検の請求で被告の拘置を取り消し「別人」とする愛知県警科学捜査研究所の鑑定結果を5月の第5回公判で採用していた。
7月20日 毎日新聞
securitygoods at 20:01|Permalink│
2006年06月22日
成果主義への変更合理的 東京高裁初判断
給与制度を年功序列から成果主義に変更した電子機器会社の社員が給与減額分支払いなどを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は22日、給与制度変更を「合理的」と判断し、社員勝訴の1審横浜地裁川崎支部判決を取り消した。
浜野惺裁判長は判決理由で、成果主義給与が合理的と判断される要件として
(1)給与原資は減らさない
(2)自己研さんによる昇給の機会均等を保障する
(3)合理的な評価制度がある−などを示した。
東京高裁によると、降格もあり得る成果主義給与制度への変更を認めた初の司法判断という。社員側は上告する方針。
原告は神奈川県相模原市の電子機器会社の男女社員3人。
判決によると、2001年に給与制度を変更。3人の基本給は約7万2000−約3万4000円減り、02年1月に提訴した。
(共同通信) 6月22日
浜野惺裁判長は判決理由で、成果主義給与が合理的と判断される要件として
(1)給与原資は減らさない
(2)自己研さんによる昇給の機会均等を保障する
(3)合理的な評価制度がある−などを示した。
東京高裁によると、降格もあり得る成果主義給与制度への変更を認めた初の司法判断という。社員側は上告する方針。
原告は神奈川県相模原市の電子機器会社の男女社員3人。
判決によると、2001年に給与制度を変更。3人の基本給は約7万2000−約3万4000円減り、02年1月に提訴した。
(共同通信) 6月22日
securitygoods at 23:21|Permalink│
2006年05月22日
預金着服で成年後見人逮捕 「親族相盗」適用せず
秋田地検は22日、成年後見人として管理していた認知症の親族の女性(86)の預金を着服したとして、業務上横領の疑いで、秋田県羽後町の警備員の容疑者を逮捕した。
刑法は直系血族や同居の親族間での窃盗や業務上横領は刑を免除する「親族相盗」を定めているが、秋田地検は「後見人に選んだ家裁が告発しているので適用されない」としている。
調べによると、容疑者は2004年1月から05年9月にかけて、計25回にわたって女性の預金を引き出し、計約800万円を着服。また05年9月、女性の定期預金計3000万円を解約し、うち1000万円を着服した疑い。
(共同通信) 5月22日
刑法は直系血族や同居の親族間での窃盗や業務上横領は刑を免除する「親族相盗」を定めているが、秋田地検は「後見人に選んだ家裁が告発しているので適用されない」としている。
調べによると、容疑者は2004年1月から05年9月にかけて、計25回にわたって女性の預金を引き出し、計約800万円を着服。また05年9月、女性の定期預金計3000万円を解約し、うち1000万円を着服した疑い。
(共同通信) 5月22日
securitygoods at 22:17|Permalink│
2006年05月20日
「補助金に公益性なし」職員共済組合への市支出、京都地裁
京都府宇治市が市職員共済組合の事業費に補助金を支出したのは、職員に対する退職金の上乗せに当たり違法として、住民が市長に対し、約1億1000万円を市に返還するよう求めた訴訟の判決が19日、京都地裁であった。裁判長は「支出は公益性がなく違法」として、原告側の訴えを認め、全額の返還を命じた。
判決によると、宇治市職員共済組合は1994年度で退会餞別金制度を廃止。95年度から退会者に非適格互助年金等給付金を支給する事業を開始した。同市はこの事業に96年度から2004年度まで、補助金を支出していた。
(時事通信) 5月19日
判決によると、宇治市職員共済組合は1994年度で退会餞別金制度を廃止。95年度から退会者に非適格互助年金等給付金を支給する事業を開始した。同市はこの事業に96年度から2004年度まで、補助金を支出していた。
(時事通信) 5月19日
securitygoods at 08:52|Permalink│