2025年12月19日

赤坂サウナ火災で死亡の夫婦は助け求めるも閉じ込めか?非常ボタン作動せず

2025/12/17 産経新聞


東京赤坂の個室サウナ店で男女2人が死亡した火災で、サウナ室内で非常ボタンが押された際に事務室に知らせる「受信盤」の電源が入っていなかったことが17日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁は、2人が助けを求めて非常ボタンを押したものの、作動せずに閉じ込められたとみて、業務上過失致死の疑いも視野に、店の安全管理に問題がなかったか調べを進める。


火災は15日昼ごろ、会員制のプライベートサウナの3階個室で発生した。
男女2人が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
17日の司法解剖の結果では、死因は不詳とされたが、焼死や高体温症死などの可能性があるという。

捜査関係者によると、店は各個室のサウナ室内の非常ボタンが押されると、事務室の受信盤が作動し、異常を検知する仕組みだった。
火災のあったサウナ室の非常ボタンのプラスチック製のカバーは落ちており、火災発生時に押されたとみられるという。サウナ室出入り口の扉のガラス部分には、たたいた形跡も確認された。


火災発生時、事務室の受信盤の電源は入っておらず、事務室に従業員はいなかった。
店のオーナーは警視庁の聴取に「今まで受信盤の電源を入れたことがない」などと話しているという。現場検証時に電源を入れた際は、他のサウナ室で押されたボタンが正常に作動することが確認された。

現場のサウナ室の木製の扉は取っ手が内外ともに外れ、開かなかったとみられる。扉の取っ手にがたつきがみられる部屋が他にもあったという。
現場の状況などから石に水をかけて蒸気を満たす「ロウリュ」の装置でタオルが燃えた可能性があり、警視庁は出火原因の特定も急いでいる。



港区のみなと保健所によると、店は令和4年7月に旅館業の許可を取得していた。5年4月に一部の設備の変更などがあり、区が立ち入り検査を実施していたが、非常ボタンや扉の形状は対象外で、客室や浴室、照明などの衛生面が中心だったという。

サウナの放熱設備は消防法の関係法令を基に自治体の条例などで設置基準が定められている。
今回、火災のあった店は加盟していないが、サウナ事業者でつくる業界団体「日本サウナ・スパ協会」は独自の設備設置基準を公表している。
壁面に不燃材を用いたり、放熱設備周辺の清掃を求めたりするなど、火災予防に関する項目もある。




securitygoods at 13:21│ 火災 
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