2006年02月18日
日本海漂着ゴミ、政府が対策会議 離島悲鳴に腰上げる
日本海側各地の海岸で、外国から大量に漂着するごみ問題が深刻化しており、政府は17日、関係省庁の局長級による対策会議の設置を決めた。韓国や中国から押し寄せるごみの処理に悩む長崎県と同県対馬市など離島の4市町が、国に窮状を訴えようと昨年11月、作業負担を減らすため海岸でのごみ焼却を認めてもらう構造改革特区を申請。政府が重い腰を上げた形だ。
対馬は南北82キロ、東西18キロ、海岸の総延長915キロ。そこへ冬場の強い北西風に乗り、ハングルや中国語の書かれた大量の発泡スチロールやプラスチック容器が押し寄せる。
同市によると「少なくとも半分以上は外国製」(廃棄物対策課)。廃棄物処理法では、海岸のごみ処理は各自治体の負担だ。ボランティアが清掃に当たり、人件費はゼロでも、塩分を含むごみは島外でしか処理できず、そのための費用だけで年間1000万円以上かかっていた。
同様の被害に悩む同県壱岐市など3市町と共に、環境省に対して「外国のごみを、地元自治体だけで処理するのは不可能」と訴えてきたが、らちが明かない。対馬市職員が昨年10月、政府の特区相談会に参加して特区申請の「奇策」を思い立ち、長崎県も後押しした。
環境省によると、同じような訴えは東北までの日本海側各地から寄せられており、「外国製が多いようだが、実態もまだ把握できていない」(環境保全対策課)のが実情。特区認定には「あくまで自治体の責任」との建前で同意しなかったが、「被害は深刻だ」と認めざるを得ず、国土交通省や農林水産省と対策に乗り出すことにした。06年度末までに発生源対策やごみ処理方法などをまとめる方針という。【坂口裕彦】
(毎日新聞)2月18日
対馬は南北82キロ、東西18キロ、海岸の総延長915キロ。そこへ冬場の強い北西風に乗り、ハングルや中国語の書かれた大量の発泡スチロールやプラスチック容器が押し寄せる。
同市によると「少なくとも半分以上は外国製」(廃棄物対策課)。廃棄物処理法では、海岸のごみ処理は各自治体の負担だ。ボランティアが清掃に当たり、人件費はゼロでも、塩分を含むごみは島外でしか処理できず、そのための費用だけで年間1000万円以上かかっていた。
同様の被害に悩む同県壱岐市など3市町と共に、環境省に対して「外国のごみを、地元自治体だけで処理するのは不可能」と訴えてきたが、らちが明かない。対馬市職員が昨年10月、政府の特区相談会に参加して特区申請の「奇策」を思い立ち、長崎県も後押しした。
環境省によると、同じような訴えは東北までの日本海側各地から寄せられており、「外国製が多いようだが、実態もまだ把握できていない」(環境保全対策課)のが実情。特区認定には「あくまで自治体の責任」との建前で同意しなかったが、「被害は深刻だ」と認めざるを得ず、国土交通省や農林水産省と対策に乗り出すことにした。06年度末までに発生源対策やごみ処理方法などをまとめる方針という。【坂口裕彦】
(毎日新聞)2月18日
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│防災
この記事へのコメント
1. Posted by LICA 2006年02月18日 08:48
最近ブログを見まくっているICAです。http://jump.sagasu.in/goto/bloog-ranking/を見ていたらこの記事が紹介されていたので、見にきちゃいました☆また見に来ます!