2006年01月28日
東横イン、無断改造など15ホテル、全121棟調査へ
大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」が、ホテルの駐車場を完了検査後に撤去し、無断でロビーなどに改造していた問題で、横浜市や大阪市など全国15ホテルで無断改造が行われたり、身体障害者用の駐車スペースが設けられていなかったりしていたことが27日、分かった。
横浜市などは是正指導や調査を行っており、同社の西田憲正社長は「来週中に全国121のホテルを調べて公表し、行政の指導を受けて直したい」との考えを明らかにした。
同社は、横浜市中区の「横浜日本大通り駅日銀前」に加え、港北区の「新横浜駅前本館」でも改造していたことを明らかにした。市によると、「新横浜駅前本館」では4台の駐車場が必要だが、敷地内にあった2段式の機械駐車設備がなくなっていた。同社は、2002年3月のオープン後、隣接地に新館が完成することになったため、敷地内の機械駐車設備を外したという。市の福祉のまちづくり条例で設置が求められている身体障害者用の部屋もなかった。
横浜に加えて各地でも同様の問題が発覚。大阪では、「梅田中津」(大阪市)や「堺東駅」(堺市)など計5棟が市の完了検査後に駐車場がロビーやホールに改造されたり、撤去されたりしていた。島根県出雲市の「出雲市駅前」や鳥取市の「鳥取駅南口」では、障害者用客室1室が工事完了検査後に貸し会議室などに改造されていた。
昨年8月にオープンした金沢市の「金沢駅東口」は、市が昨年8月に工事の完了検査を行った際、設計書にあった身体障害者用駐車スペースを示す表示がなく、指導。その後、壁に表示を行った写真がホテルから提出され、市は検査済証を交付したが、現在同スペースはなくなっている。長野県上田市の「上田駅前」や埼玉県草加市の「草加駅西口」、さいたま市大宮区の「さいたま新都心」でも同スペースがなかった。兵庫県の「神戸三ノ宮1」(神戸市)などは点字ブロックなどが設置されていなかった。
東横インの企画部長は27日、横浜市に呼ばれて事情を説明した後、市役所で会見し、市の完了検査(昨年12月)後に駐車場を撤去した「横浜日本大通り駅日銀前」について、「昨年9月に駐車場を撤去することを考え、社内で話し合った」と、検査前から撤去する方針だったことを明らかにした。
(読売新聞) 1月28日
横浜市などは是正指導や調査を行っており、同社の西田憲正社長は「来週中に全国121のホテルを調べて公表し、行政の指導を受けて直したい」との考えを明らかにした。
同社は、横浜市中区の「横浜日本大通り駅日銀前」に加え、港北区の「新横浜駅前本館」でも改造していたことを明らかにした。市によると、「新横浜駅前本館」では4台の駐車場が必要だが、敷地内にあった2段式の機械駐車設備がなくなっていた。同社は、2002年3月のオープン後、隣接地に新館が完成することになったため、敷地内の機械駐車設備を外したという。市の福祉のまちづくり条例で設置が求められている身体障害者用の部屋もなかった。
横浜に加えて各地でも同様の問題が発覚。大阪では、「梅田中津」(大阪市)や「堺東駅」(堺市)など計5棟が市の完了検査後に駐車場がロビーやホールに改造されたり、撤去されたりしていた。島根県出雲市の「出雲市駅前」や鳥取市の「鳥取駅南口」では、障害者用客室1室が工事完了検査後に貸し会議室などに改造されていた。
昨年8月にオープンした金沢市の「金沢駅東口」は、市が昨年8月に工事の完了検査を行った際、設計書にあった身体障害者用駐車スペースを示す表示がなく、指導。その後、壁に表示を行った写真がホテルから提出され、市は検査済証を交付したが、現在同スペースはなくなっている。長野県上田市の「上田駅前」や埼玉県草加市の「草加駅西口」、さいたま市大宮区の「さいたま新都心」でも同スペースがなかった。兵庫県の「神戸三ノ宮1」(神戸市)などは点字ブロックなどが設置されていなかった。
東横インの企画部長は27日、横浜市に呼ばれて事情を説明した後、市役所で会見し、市の完了検査(昨年12月)後に駐車場を撤去した「横浜日本大通り駅日銀前」について、「昨年9月に駐車場を撤去することを考え、社内で話し合った」と、検査前から撤去する方針だったことを明らかにした。
(読売新聞) 1月28日