2005年09月21日

メーカー30社の輸入自転車にもアスベスト

自転車大手が輸入した自転車にアスベスト(石綿)が使用されていた問題で、同社以外の自転車メーカー30社が輸入・販売した約61万台にも、アスベストが使用されていたことが20日、経済産業省と厚生労働省の調査で分かった。
経産省は各社に、問題の部品を代替品に切り替えるとともに、購入者からの問い合わせに対応するよう指示した。

また約61万台のうち、28社が輸入した約21万台は、労働安全衛生法でアスベストの使用が規制された昨年10月以降に販売されており、厚労省は、同法違反の疑いもあるとみてさらに調査を進める方針。

両省は今月9日以降、社団法人「自転車協会」など3団体を通じ、337社を対象に調査。16日までに163社から回答があり、このうち30社の自転車で使用が確認された。

いずれも中国や台湾、ベトナムから輸入したもので、幼児向けのものや三輪車が多かった。ブレーキ部分が摩耗しにくいよう、車輪と接触するゴムの中にアスベストを練り込んでいるケースが多いという。

経産省によると、幼児向け自転車は価格競争が激しいため輸入品が多いといい、人体への影響については「構造上、アスベストが飛散する可能性は低い」としている。
両省は、アスベストを使用した自転車は実際にはさらに多いと見ており、残る174社分の調査結果についても公表する。
(読売新聞)
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