2005年05月01日

バチ当たりな仏像やこま犬の盗難相次ぐ-滋賀県内の社寺 防犯対策に苦慮

滋賀県内の社寺で仏像やこま犬などの盗難が相次ぎ、氏子たちが対策に苦慮している。仏教美術の宝庫の滋賀だが、文化財指定以外の仏像などは、形や寸法を記録していないため、照合できずに社寺に戻らないケースもある。防犯対策は氏子の数が減少するなか、氏子に経費の負担が重くのしかかるため、進んでいない。

『ご神体を見るのはタブーで、神像は誰も見たことがない。でも盗難が相次いでいたので、記録しようとの話も出ていた矢先だったのに。』盗難被害にあった神社の氏子は憤る。
今年4月、4つの神社で、本殿のこま犬八体と神像一体が連続で盗まれた。いずれも普段は無人で、2つの神社は無施錠だった。県警によると、寺や神社から寄せられた仏像盗難の被害届は2003年は7件27体、2004年は5件32体2005年は4月15日時点で、3件6体。被害は滋賀県内全域に広がっている。

被害にあったほかの神社では、盗まれた重要文化財の神像が見つかり、神社に戻ってきた。しかし、昨年5月に盗まれた仏像25体は今も見つかっていない。いずれも記録台帳はなく、住職は、『この仏像を探してほしい、と具体的に訴えられず、取り戻す方法はない。』と話す。

古美術業者は、『自宅の不要品と持ち込まれれば、盗品と疑えない。国宝なら5億円が相場で、9割以上が海外に流れる』と語る。

県神社庁は4月3日、相次ぐ盗難に宝物類の特徴を記録する台帳の作製や、防犯ブザー設置などの防犯対策をするよう、県内1433社に通知した。
滋賀県内の宮司は250人。1人で30社以上兼ねる宮司もおり、管理運営は氏子に委ねる所が多い。過疎化や信仰離れの理由から氏子が少なくなって祭りの運営費を生み出すのも大変なのに、防犯設備の費用を工面するのはさらに厳しい。 -京都新聞

ご神体や仏像の盗難-神社仏閣、文化財の盗難

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