2005年04月18日

暗証番号盗撮され現金引き出された事件、ゴルフ場に賠償命令

貴重品ロッカーに仕掛けられたカメラでキャッシュカードの暗証番号を読み取られ、現金を引き出される被害を受けたとして、秋田県の男性がゴルフ場管理会社を相手取り、約562万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、秋田地裁であった。
裁判官は、訴えの一部を認め、管理会社に約337万円の支払いを命じた。原告代理人によると、同様の手口で現金が盗まれた訴訟で、ゴルフ場の管理責任を認めた判決は全国初という。


判決などによると、医師は2003年8月、同社が経営するゴルフ場でプレーするため、キャッシュカードなどが入った財布を貴重品ロッカーに預けた。
しかし、このロッカーには3人組の男が暗証番号入力器のカバー内側に小型無線カメラを仕掛けており、男らは離れた場所から入力された暗証番号を読み取り、ロッカーを開けて財布を盗み、キャッシュカードを使って現金約562万円を引き出した。医師はカードと同じ番号をロッカーの暗証番号として入力していた。


判決では、犯人が事前に盗みに入りやすいゴルフ場を下調べしていたと指摘、『警備が通常取られるべき水準に達していなかった』としたが、カードと同じ暗証番号を使った医師側にも責任があるとした。
管理会社側は『ゴルフ場が完全に防ぐのは難しく、厳しい判決。控訴する可能性が高い』としている。
(読売新聞)

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