2013年04月26日

自動車盗と空き巣被害が急増 千葉が全国ワースト1、3位

千葉県内で自動車窃盗と空き巣の被害が急増していることを受けて、県警は自宅を留守にする機会が多いゴールデンウイーク期間中の警戒態勢を強化する。多発時間帯の集中取り締まりなどを進めるほか、「深夜や早朝に不審な人や車を見たらすぐに110番通報をしてほしい」と呼びかけている。

県警によると、今年1〜3月までの自動車窃盗は全国ワースト1位の771件。空き巣被害は同3位の830件が発生している。こうした状況から、県警は連休中の被害増加を警戒し、地域住民による声かけ運動や防犯パトロールを推進。事件発生時の初動捜査を強化するなど、検挙対策を徹底する構えだ。

自動車窃盗は昨年同期と比べて4割以上増えており、千葉市や東葛地域のほか、佐倉市や四街道市などでも被害が目立つ。車種はハイエースなどのワンボックス車やトラックといった貨物自動車が全体の約6割を占め、ナンバープレートの盗難も増加。会社敷地内や月極駐車場など、複数の車両が駐車されている場所から盗まれるケースが多いという。

今年2月には柏市で、車の盗難を阻止しようとした男性が振り落とされて死亡する強盗殺人事件が起きた。自動車窃盗が思わぬ事件につながる可能性もあるため、県警では住民らに警戒を呼びかけている。

また、空き巣被害は昨年同期の約1・5倍に増加。こちらも東葛や京葉地域で被害が多く、一般住宅が全体の約7割を占める。夕方や夜間に室内の照明が消えているのを確認した犯人が侵入するケースが多いとみられる。

県警では対策として、ガラスを割られにくいタイプに変えたり、複数の鍵をつけたりするほか、「家を空けるとき、明かりをつけたままにしておくのも一つの手段」(捜査関係者)としている。


産経新聞 2013年4月26日

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