2012年12月14日

PC遠隔操作 IPアドレス一致を過信 神奈川県警が検証結果公表

パソコン遠隔操作で横浜市のホームページに小学校の襲撃予告が書き込まれ、少年が誤認逮捕された事件で、神奈川県警は14日、IPアドレスの一致を過信したことや取り調べで少年を困惑させる文言があったなどと捜査や取り調べが不適切だったと結論付ける検証結果を公表した。

県警によると、インターネットのアクセス記録と少年のパソコンのIPアドレスが一致したことを証拠として過信。ホームページへの書き込みが2秒で行われていた点についても、疑念を十分に解消しないまま捜査を進めた。

さらに、少年に対する取り調べで、少年院に入るのでないかと不安を与えてしまう刑事手続きの説明や、犯行を具体的に説明するよう求めて困惑させた可能性があると指摘した。ただ、警務部長は「誘導はなかった」と述べた。

県警は7月1日、威力業務妨害容疑で少年を逮捕。横浜地検が家裁送致し、家裁が8月15日、保護観察処分を決定した。しかし無実が判明し、家裁が10月30日、横浜地検の要請を受け処分を取り消した。県警は誤認逮捕を認めて10月20日に少年と両親に謝罪している。

産経新聞 2012年12月14日

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