2006年02月07日

ホーム防火調査、半数の施設が消防法違反 消防庁が指導へ

長崎県大村市の認知症高齢者グループホーム「やすらぎの里」で1月、7人が死亡した火災を受け、総務省消防庁が全国の同様施設の防火体制について初めて調査した。誘導灯や自動火災報知機が設置されていないなど、46.8%の建物で消防法違反が発覚した。同庁は各都道府県消防本部を通じ、各施設に是正するよう改めて指導する。

調査対象は、7963施設の建物8259棟。1月10〜31日に調査し、3866棟で消防法違反が見つかった。
違反で最も多かったのは、消防用設備が作動するかを消防機関に点検・報告する義務を怠っていたケースで2017棟(24.4%)。続いて、防炎カーテンやじゅうたんなど防炎物品の不備が2010棟(24.3%)、消防計画の不作成や訓練をしていない防火管理面での問題が1262棟(15.3%)あった。

また、消防用設備では、すべての建物で設置義務のある誘導灯の不備が329棟(4.0%)。床面積150平方メートル以上で設置義務のある消火器具の不備が157棟(1.9%)、同300平方メートル以上で設置義務のある自動火災報知機の違反が239棟(2.9%)、6000平方メートル以上等で設置義務のあるスプリンクラー設備違反も17棟(0.2%)あった。
(毎日新聞) 2月7日

securitygoods at 23:01│ 防災 
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