2006年04月
2006年04月22日
2006年04月20日
大阪新地の怪盗」逮捕、シルクハットで盗み重ねる
大阪の繁華街・北新地で、シルクハットをかぶってビルの屋上から屋上へと移動していた男が、大阪府警天満署に建造物侵入の現行犯で逮捕された。
出入り口や窓が無施錠の飲食店を探して侵入し、盗みを重ねたと自供しており、同署は近く窃盗容疑で再逮捕し、余罪を追及する。シルクハットについては沈黙しており、「新地の怪盗を気取っていたのか」と捜査員も首をかしげている。
調べによると、住所不定無職の容疑者。9日午前9時ごろ、大阪市北区曽根崎新地の5階建てビル屋上に、隣のビル屋上から侵入した。
エアコン工事の下見に来ていたメンテナンス会社員が屋上のフェンスをよじ登る同容疑者を発見、取り押さえて110番通報した。シルクハットをかぶり、ジャンパーにジーンズ姿で、「上から来た」と会社員に話したという。
容疑者は「北新地のビルの空き部屋を寝床にしていた」「何度も忍び込んだ」などと供述している。空き室に身を潜めて繁華街の飲食店やクラブの営業が終わる朝を待ち、約1メートル離れたビル間を屋上づたいに移動しながら無施錠の店を探したり、店の窓から向かいのビルの窓へと飛び移ったりして侵入していたという。
(読売新聞) 4月20日
出入り口や窓が無施錠の飲食店を探して侵入し、盗みを重ねたと自供しており、同署は近く窃盗容疑で再逮捕し、余罪を追及する。シルクハットについては沈黙しており、「新地の怪盗を気取っていたのか」と捜査員も首をかしげている。
調べによると、住所不定無職の容疑者。9日午前9時ごろ、大阪市北区曽根崎新地の5階建てビル屋上に、隣のビル屋上から侵入した。
エアコン工事の下見に来ていたメンテナンス会社員が屋上のフェンスをよじ登る同容疑者を発見、取り押さえて110番通報した。シルクハットをかぶり、ジャンパーにジーンズ姿で、「上から来た」と会社員に話したという。
容疑者は「北新地のビルの空き部屋を寝床にしていた」「何度も忍び込んだ」などと供述している。空き室に身を潜めて繁華街の飲食店やクラブの営業が終わる朝を待ち、約1メートル離れたビル間を屋上づたいに移動しながら無施錠の店を探したり、店の窓から向かいのビルの窓へと飛び移ったりして侵入していたという。
(読売新聞) 4月20日
2006年04月16日
証拠隠滅、車に火放ち山林燃やす、高校生逮捕
ひき逃げ事故の証拠隠滅のため、車に火をつけ周辺の山林を燃やしたとして、警視庁は14日、足立区の高校3年の少年3人を暴力行為法違反容疑で逮捕し、そのうち1人を窃盗容疑でも逮捕したと発表した。3人は火をつける直前、車にサラダ油を塗り、消火器を噴射していた。「サラダ油と消火器で指紋が消えるとテレビドラマでやっており参考にした。完全犯罪と思っていた」などと供述している。
3人は無免許で車を走り回していたが、自転車の男性と接触事故、またバスに追突事故を起こし、いずれも現場から逃走した。
車のナンバーをもとに、警視庁が知人男性に問い合わせたのを知り、証拠隠滅のため車を燃やすことを考えたという。
(毎日新聞) 4月15日
3人は無免許で車を走り回していたが、自転車の男性と接触事故、またバスに追突事故を起こし、いずれも現場から逃走した。
車のナンバーをもとに、警視庁が知人男性に問い合わせたのを知り、証拠隠滅のため車を燃やすことを考えたという。
(毎日新聞) 4月15日
2006年04月13日
2006年04月12日
リンチ殺人事件、警察権の不行使に賠償命令 宇都宮地裁
栃木県上三川町の会社員(当時19歳)が99年、少年グループに監禁、リンチされて殺害された事件で、父と姉が県や加害者とその両親を相手取って計約1億5300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、宇都宮地裁であった。
秀裁判長は「警察権を行使しなかったことで、殺害行為の招来を防止できず死亡に至ったと言える。警察権の不行使は国家賠償法の違法な公権力の行使に該当する」と判断。県と加害者に計約1億1200万円の支払いを命じた。このうち約9600万円について県に連帯して賠償責任があると認めた。
原告側は、加害者の両親の賠償責任が認められなかった点を不服として控訴する方針を示した。
裁判は、県警の捜査怠慢と殺害との因果関係が最大の争点となった。
判決は、
(1)県警は遅くとも、同僚が石橋署(現下野署)を訪れた99年11月1日には、生命の危険が切迫していることを認識していたか、十分認識できた
(2)加害者の身柄拘束などで、生命を救い得たと認められる。警察権行使によって、加害行為を回避することが可能だった
などと判断。「公判での警察官の供述は全く信用できない」とまで踏み込み、捜査怠慢と殺害との因果関係を認めた。
訴えによると、被害者の会社員は99年9月末から会社の同僚4人に拉致され、乗用車などに監禁されて東京都内を連れ回された。その間、熱湯を浴びせられるなどのリンチを受け続け、同12月2日、首を絞められて殺害され、遺体を栃木県市貝町の山林内に埋められた。
両親は再三、「借金を強制されているようだ」などと石橋署に捜査を要請。銀行の現金自動受払機で金を降ろそうとした会社員が男4人に囲まれ、顔にやけどを負った様子を映した防犯ビデオがあるので確認してほしいなどと依頼しても、同署は放置したと主張。うち3人と県を相手に01年に提訴した。
事件発覚後、県警は当時の本部長が「担当した署員らは、仕事に対する取り組み方に欠けるものがあった。積極的に対応していれば、被害者を保護できたかもしれない」と捜査に不手際や怠慢があったことを認め謝罪した。だが、口頭弁論では一転、捜査の違法性を否定。両親の届け出からは切羽詰まった危機意識を見て取れず、命に対する具体的な危険性を予見できなかったと主張して争った。
県警の捜査怠慢と殺害の因果関係を争った裁判では、神戸市で02年、大学院生が暴力団組長らに殺害された事件で、因果関係を全面的に認め兵庫県に約9700万円の支払いを命じる高裁判決が確定している。
一方、99年に埼玉県桶川市と兵庫県太子町で起きたストーカー殺人事件では、高裁は捜査の怠慢を認め県に賠償を命じたが、いずれも捜査怠慢と殺害との因果関係は否定している。
(毎日新聞) 4月12日
秀裁判長は「警察権を行使しなかったことで、殺害行為の招来を防止できず死亡に至ったと言える。警察権の不行使は国家賠償法の違法な公権力の行使に該当する」と判断。県と加害者に計約1億1200万円の支払いを命じた。このうち約9600万円について県に連帯して賠償責任があると認めた。
原告側は、加害者の両親の賠償責任が認められなかった点を不服として控訴する方針を示した。
裁判は、県警の捜査怠慢と殺害との因果関係が最大の争点となった。
判決は、
(1)県警は遅くとも、同僚が石橋署(現下野署)を訪れた99年11月1日には、生命の危険が切迫していることを認識していたか、十分認識できた
(2)加害者の身柄拘束などで、生命を救い得たと認められる。警察権行使によって、加害行為を回避することが可能だった
などと判断。「公判での警察官の供述は全く信用できない」とまで踏み込み、捜査怠慢と殺害との因果関係を認めた。
訴えによると、被害者の会社員は99年9月末から会社の同僚4人に拉致され、乗用車などに監禁されて東京都内を連れ回された。その間、熱湯を浴びせられるなどのリンチを受け続け、同12月2日、首を絞められて殺害され、遺体を栃木県市貝町の山林内に埋められた。
両親は再三、「借金を強制されているようだ」などと石橋署に捜査を要請。銀行の現金自動受払機で金を降ろそうとした会社員が男4人に囲まれ、顔にやけどを負った様子を映した防犯ビデオがあるので確認してほしいなどと依頼しても、同署は放置したと主張。うち3人と県を相手に01年に提訴した。
事件発覚後、県警は当時の本部長が「担当した署員らは、仕事に対する取り組み方に欠けるものがあった。積極的に対応していれば、被害者を保護できたかもしれない」と捜査に不手際や怠慢があったことを認め謝罪した。だが、口頭弁論では一転、捜査の違法性を否定。両親の届け出からは切羽詰まった危機意識を見て取れず、命に対する具体的な危険性を予見できなかったと主張して争った。
県警の捜査怠慢と殺害の因果関係を争った裁判では、神戸市で02年、大学院生が暴力団組長らに殺害された事件で、因果関係を全面的に認め兵庫県に約9700万円の支払いを命じる高裁判決が確定している。
一方、99年に埼玉県桶川市と兵庫県太子町で起きたストーカー殺人事件では、高裁は捜査の怠慢を認め県に賠償を命じたが、いずれも捜査怠慢と殺害との因果関係は否定している。
(毎日新聞) 4月12日
「警察」で動揺する人は簡単?振り込め詐欺
「警察官を名乗ると動揺する人」
「どうすればいいのか、と聞き返してくる人」
警視庁捜査2課が、振り込め詐欺で逮捕した容疑者たちに聞き取り調査をしたところ、そんなだまされやすい人物像が浮かび上がった。
容疑者たちが、だましやすいタイプとして挙げたのは、警察官を名乗ると「えっ、警察ですか」と動揺する人や、パニックに陥って「一体どうすればいいですか」と質問してくる人など。演技で泣きじゃくる容疑者に対し、「大丈夫だから。何とかしてあげるから」と話しかけてくる人も、だましやすい人物の代表例だった。
一方、法律用語の説明を求める人や、「主人の会社に電話してみます」「警察署にかけ直します」など冷静な対応を取る人は、だましにくいと感じていた。電話をかけてきた相手の番号がわかる「ナンバーディスプレー」の電話機がある家なども、容疑者たちは敬遠していた。
(読売新聞) 4月12日
「どうすればいいのか、と聞き返してくる人」
警視庁捜査2課が、振り込め詐欺で逮捕した容疑者たちに聞き取り調査をしたところ、そんなだまされやすい人物像が浮かび上がった。
容疑者たちが、だましやすいタイプとして挙げたのは、警察官を名乗ると「えっ、警察ですか」と動揺する人や、パニックに陥って「一体どうすればいいですか」と質問してくる人など。演技で泣きじゃくる容疑者に対し、「大丈夫だから。何とかしてあげるから」と話しかけてくる人も、だましやすい人物の代表例だった。
一方、法律用語の説明を求める人や、「主人の会社に電話してみます」「警察署にかけ直します」など冷静な対応を取る人は、だましにくいと感じていた。電話をかけてきた相手の番号がわかる「ナンバーディスプレー」の電話機がある家なども、容疑者たちは敬遠していた。
(読売新聞) 4月12日