2005年11月
2005年11月23日
偽造耐震計算書 重要数値、都合よく粉飾 重量7割、外力は半分
マンションなどの耐震構造を示す計算書が偽造されていた問題で、姉歯(あねは)建築設計事務所(千葉県市川市)が偽造した構造計算書の内容が明らかになった。建物の「重量」を七割程度に減じたり、横揺れに耐え得る力を算出する際、地震時にかかる力を通常の半分程度にするなど、耐震性を高めるため都合のいい“粉飾”がなされていた。専門家によると、一目では偽造が発覚しにくいものの、重要な数値をチェックすれば異常と判断できる内容だという。
産経新聞は、東京都墨田区の十一階建てマンション「グランドステージ東向島」の計算書を入手、専門家に分析を依頼した。書類は三百二ページで、「概要書」と「計算書」に分かれている。
計算書では、国土交通相の認定計算ソフトを使い、震度6程度までの地震を想定した一次設計と、震度7の地震でも倒壊しないための二次設計を、別々に計算していた。
一次設計に必要な入力データは常識的な数値だったが、導き出された建物全体の重量はなぜか、本来の七割程度にしかなっていない。さらに、地震の横揺れへの耐力を算出する際、半分程度の外力で計算していた。
“粉飾”がなされているため、計算の途中ではほころびも出てくる。建物各階の重さは、一平方メートル当たり通常十四キロニュートン(一キロニュートンは百二キロの物体にかかる重力)程度のはずが、このマンションでは八キロニュートン以下にしかなっていない。計算書では、各階ごとに記載するのが一般的だが、姉歯事務所は記入していなかった。
構造計算を専門とする一級建築士は「記載してあれば、まっさきに怪しまれる個所」と指摘し、「記載しない代わりに別の似たような表を張り付けている。体裁を整えたのだろう」とみる。
また計算書は、通常の計算と構成順序が異なっていた。この建築士は「わかりにくくしようという意図も感じられる。計算順序が異なり、建物の構造計算の実態を把握しやすい数値が抜けていれば、検査機関も丁寧に審査し、問いただすべきなのに」と、検査機関の甘さに驚いている。
偽造計算をもとにマンションを建設すると、鉄筋コンクリート部分の躯体(くたい)費(外装、内装などを除いた本体工事費)は、本来より二−三割安くなるとみられる。この建築士は「『グランドステージ東向島』のように四千三百平方メートル規模のマンションであれば、八千万円から一億円程度安く建設できたのでは」と指摘している。
(産経新聞)
住宅品質確保促進法と対策関連リンク集
一戸建て住宅の防犯対策と体験談、グッズの紹介
マンション、アパート、集合住宅の安全、防犯対策
産経新聞は、東京都墨田区の十一階建てマンション「グランドステージ東向島」の計算書を入手、専門家に分析を依頼した。書類は三百二ページで、「概要書」と「計算書」に分かれている。
計算書では、国土交通相の認定計算ソフトを使い、震度6程度までの地震を想定した一次設計と、震度7の地震でも倒壊しないための二次設計を、別々に計算していた。
一次設計に必要な入力データは常識的な数値だったが、導き出された建物全体の重量はなぜか、本来の七割程度にしかなっていない。さらに、地震の横揺れへの耐力を算出する際、半分程度の外力で計算していた。
“粉飾”がなされているため、計算の途中ではほころびも出てくる。建物各階の重さは、一平方メートル当たり通常十四キロニュートン(一キロニュートンは百二キロの物体にかかる重力)程度のはずが、このマンションでは八キロニュートン以下にしかなっていない。計算書では、各階ごとに記載するのが一般的だが、姉歯事務所は記入していなかった。
構造計算を専門とする一級建築士は「記載してあれば、まっさきに怪しまれる個所」と指摘し、「記載しない代わりに別の似たような表を張り付けている。体裁を整えたのだろう」とみる。
また計算書は、通常の計算と構成順序が異なっていた。この建築士は「わかりにくくしようという意図も感じられる。計算順序が異なり、建物の構造計算の実態を把握しやすい数値が抜けていれば、検査機関も丁寧に審査し、問いただすべきなのに」と、検査機関の甘さに驚いている。
偽造計算をもとにマンションを建設すると、鉄筋コンクリート部分の躯体(くたい)費(外装、内装などを除いた本体工事費)は、本来より二−三割安くなるとみられる。この建築士は「『グランドステージ東向島』のように四千三百平方メートル規模のマンションであれば、八千万円から一億円程度安く建設できたのでは」と指摘している。
(産経新聞)
住宅品質確保促進法と対策関連リンク集
一戸建て住宅の防犯対策と体験談、グッズの紹介
マンション、アパート、集合住宅の安全、防犯対策
2005年11月19日
タクシー駐車で強盗防げ 沖縄のコンビニやスーパー
沖縄県内のコンビニエンスストア、スーパー6社と県ハイヤー・タクシー協会は、強盗を未然に防ごうと、深夜のコンビニなど人けの少ない店の駐車場でタクシーが客待ちする「タクシー待機場所の提供に関する覚書」を締結した。
沖縄県警によると、全県的な規模で流通業者とタクシー業界が防犯のためスクラムを組むのは全国で初めて。多発するコンビニ強盗、タクシー強盗への抑止力にしたい考えだ。
沖縄県では昨年3件だったコンビニ強盗が今年は既に6件発生。一方、タクシー運転手が死亡した強盗事件も2000年以降、2件発生した。防犯対策に頭を悩ます県警にヒントを与えたのは、コンビニ強盗の容疑者だった。「深夜、客が少ないコンビニを事前に下見して狙った」と供述。県警は「そうならば」と、コンビニとタクシー業界双方に協力を要請した。
(共同通信)
沖縄県警によると、全県的な規模で流通業者とタクシー業界が防犯のためスクラムを組むのは全国で初めて。多発するコンビニ強盗、タクシー強盗への抑止力にしたい考えだ。
沖縄県では昨年3件だったコンビニ強盗が今年は既に6件発生。一方、タクシー運転手が死亡した強盗事件も2000年以降、2件発生した。防犯対策に頭を悩ます県警にヒントを与えたのは、コンビニ強盗の容疑者だった。「深夜、客が少ないコンビニを事前に下見して狙った」と供述。県警は「そうならば」と、コンビニとタクシー業界双方に協力を要請した。
(共同通信)
2005年11月10日
消えるボールペン使い2億円詐取 2人逮捕
専用の消しゴムで文字が消えるボールペンを使ってマンションの管理費約1300万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課と高輪署などは10日、川崎市の不動産会社社長と取締役の2人を、詐欺と有印私文書変造・同行使の疑いで再逮捕した。二十数カ所のマンション管理組合から計2億円を詐取、横領したとみられる。
容疑者は共謀、04年8〜9月、同社が管理を受託していた東京都品川区のマンション管理組合の払戻請求書2枚を変造し、同組合の預金口座から2回にわたって現金計約1300万円をだまし取った疑い。両容疑者とも容疑を認めている。
両容疑者は、ボールペンで1000円台の数字をあらかじめ書き込んだ同組合の払戻請求書を用意。組合の理事長の妻に「間違って会社から管理組合の口座に入金してしまった」とうそを言って銀行印を押してもらい、その後、「¥」の部分を消しゴムで消し、数字を書き加えて900万円台の払戻請求書に変造していた。同様の手口で400万円台の別の払戻請求書も作った。
(毎日新聞)
容疑者は共謀、04年8〜9月、同社が管理を受託していた東京都品川区のマンション管理組合の払戻請求書2枚を変造し、同組合の預金口座から2回にわたって現金計約1300万円をだまし取った疑い。両容疑者とも容疑を認めている。
両容疑者は、ボールペンで1000円台の数字をあらかじめ書き込んだ同組合の払戻請求書を用意。組合の理事長の妻に「間違って会社から管理組合の口座に入金してしまった」とうそを言って銀行印を押してもらい、その後、「¥」の部分を消しゴムで消し、数字を書き加えて900万円台の払戻請求書に変造していた。同様の手口で400万円台の別の払戻請求書も作った。
(毎日新聞)
壁破り宝石盗続発、東京・有楽町で狙われる路地裏
東京・有楽町で9日未明、宝石店の外壁に穴が開けられ、店内から約1000万円相当の宝石や指輪などが盗まれそうになる事件があった。
防犯センサーが反応したため、犯行グループはいったん盗んだ宝石類を店内に残して逃走した。今回の未遂事件を含め、有楽町では今年6月以降、店の外壁に穴が開けられて宝石類が盗まれる事件が3件続いており、警視庁捜査3課は警戒を強めている。また、手口から、中国系外国人窃盗団「爆窃団」による犯行の可能性も視野に入れて捜査している。
同課や丸の内署の調べによると、9日午前1時45分ごろ、千代田区有楽町1の雑居ビル1階の貴金属店で、店内の防犯センサーが反応。同署員が駆け付けたところ、外壁が壊され、店内から、宝石類約50点が入った手提げカバンと、円筒形の油圧ジャッキやバールが入ったスポーツバッグが見つかった。
犯行グループは、同店と隣接するビルの約50センチのすき間に差し込んだ油圧ジャッキを伸ばし、同店の換気口周辺の外壁などを破壊。約50センチ四方の穴を作り、店内に侵入したらしい。同課で窃盗未遂事件として調べている。
有楽町では、複合ビルで6月17日夜〜18日朝、3階時計店から約6100万円相当の高級腕時計が盗まれた。同ビル1階の外壁に穴が開けられ、近くでジャッキや角材が見つかった。有楽町の別の宝石店でも7月23日夜〜25日朝、外壁に穴が開けられ、約2億円相当の宝石類が盗まれた。
3件の事件は、半径50メートル圏内で起きていた。捜査3課では、宝石店側の壁は事前に電動ドリルなどで亀裂を入れておく一方、隣接ビル側の壁は板を当てるなどしてジャッキの力を分散させて、宝石店側の壁だけを壊していたとみている。
また、中小の宝石店が集まる有楽町は、
〈1〉路地裏が多く、人目に付きにくい
〈2〉ビル間のすき間が狭く、ジャッキを使った「壁破り」を行いやすい
ことなどから、犯行グループに狙われたと分析している。
台東区上野でも10月27日、宝石店の壁に穴が開けられ約4000万円相当の宝石などが盗まれており、同課で関連を調べている。
(読売新聞)
防犯センサーが反応したため、犯行グループはいったん盗んだ宝石類を店内に残して逃走した。今回の未遂事件を含め、有楽町では今年6月以降、店の外壁に穴が開けられて宝石類が盗まれる事件が3件続いており、警視庁捜査3課は警戒を強めている。また、手口から、中国系外国人窃盗団「爆窃団」による犯行の可能性も視野に入れて捜査している。
同課や丸の内署の調べによると、9日午前1時45分ごろ、千代田区有楽町1の雑居ビル1階の貴金属店で、店内の防犯センサーが反応。同署員が駆け付けたところ、外壁が壊され、店内から、宝石類約50点が入った手提げカバンと、円筒形の油圧ジャッキやバールが入ったスポーツバッグが見つかった。
犯行グループは、同店と隣接するビルの約50センチのすき間に差し込んだ油圧ジャッキを伸ばし、同店の換気口周辺の外壁などを破壊。約50センチ四方の穴を作り、店内に侵入したらしい。同課で窃盗未遂事件として調べている。
有楽町では、複合ビルで6月17日夜〜18日朝、3階時計店から約6100万円相当の高級腕時計が盗まれた。同ビル1階の外壁に穴が開けられ、近くでジャッキや角材が見つかった。有楽町の別の宝石店でも7月23日夜〜25日朝、外壁に穴が開けられ、約2億円相当の宝石類が盗まれた。
3件の事件は、半径50メートル圏内で起きていた。捜査3課では、宝石店側の壁は事前に電動ドリルなどで亀裂を入れておく一方、隣接ビル側の壁は板を当てるなどしてジャッキの力を分散させて、宝石店側の壁だけを壊していたとみている。
また、中小の宝石店が集まる有楽町は、
〈1〉路地裏が多く、人目に付きにくい
〈2〉ビル間のすき間が狭く、ジャッキを使った「壁破り」を行いやすい
ことなどから、犯行グループに狙われたと分析している。
台東区上野でも10月27日、宝石店の壁に穴が開けられ約4000万円相当の宝石などが盗まれており、同課で関連を調べている。
(読売新聞)
指輪など580万円相当盗まれる、京都
10日午前1時20分ごろ、京都府舞鶴市のショッピングセンターで警報機が作動、警備会社からの連絡で舞鶴署員が駆けつけたところ、同センター南側の玄関横窓ガラス(高さ約2メートル、幅約1・3メートル)が割られていた。
さらに、センター内の宝石貴金属販売店のウインドーケース(縦60センチ、横1・6メートル、高さ1メートル)が壊され、指輪やペンダントなど計95点(約580万円相当)が盗まれていた。同署は窃盗事件として捜査している。
調べでは、同センターは前日午後8時に閉店、駐車場の入り口もチェーンがかけられ異常などはなかったという。短時間の犯行で高額な商品のケースを壊しており、複数犯による計画的な犯行の可能性もあるとみて調べている。
(読売新聞)
さらに、センター内の宝石貴金属販売店のウインドーケース(縦60センチ、横1・6メートル、高さ1メートル)が壊され、指輪やペンダントなど計95点(約580万円相当)が盗まれていた。同署は窃盗事件として捜査している。
調べでは、同センターは前日午後8時に閉店、駐車場の入り口もチェーンがかけられ異常などはなかったという。短時間の犯行で高額な商品のケースを壊しており、複数犯による計画的な犯行の可能性もあるとみて調べている。
(読売新聞)
2005年11月09日
発電機など連続盗難、8か所の消防団詰め所から
栃木県佐野市の消防団詰め所8か所から、エンジン式発電機6台とトランシーバー11台(計19万5000円相当)がなくなっているのが9日、分かった。
佐野署は連続窃盗事件として捜査しているが、関係者は「何のために持ち去ったのか見当がつかない」と首をひねっている。
調べによると、10月31日、同市分団詰め所から発電機がなくなっているのに分団員が気づいた。
市内に詰め所は31か所あり、今月7日までにほかも調べて被害が判明した。6月下旬以降に持ち去られたらしい。
発電機は火災現場の照明用で、トランシーバーは団員同士が連絡に使う小出力のもの。詰め所には消防服やポンプ車などもあったが、残されていた。入り口にシャッターはあるが、分団員の誰もが利用できるように鍵は掛けられていない。
(読売新聞)
佐野署は連続窃盗事件として捜査しているが、関係者は「何のために持ち去ったのか見当がつかない」と首をひねっている。
調べによると、10月31日、同市分団詰め所から発電機がなくなっているのに分団員が気づいた。
市内に詰め所は31か所あり、今月7日までにほかも調べて被害が判明した。6月下旬以降に持ち去られたらしい。
発電機は火災現場の照明用で、トランシーバーは団員同士が連絡に使う小出力のもの。詰め所には消防服やポンプ車などもあったが、残されていた。入り口にシャッターはあるが、分団員の誰もが利用できるように鍵は掛けられていない。
(読売新聞)