2006年03月16日
愛媛県警、Nシステム情報流出か 車10万台ナンバー
愛媛県警の捜査資料が大量に「Winny(ウィニー)」ネットワークに流出した問題で、延べ10万台を超える自動車のナンバーを記載したファイルも漏れていたことが15日分かった。高速道路や主要道に設置された「Nシステム」(自動車ナンバー自動読み取りシステム)で収集したデータとみられる。同システムを巡っては、プライバシーの侵害につながるとの批判もあり、警察庁はこれまで運用について詳しく言及してこなかった。警察の情報管理のあり方が改めて問われそうだ。
Nシステムは、86年に整備がスタートし、93年からデータ収集を開始した。全国約700カ所に設置されているとされ、一連のオウム真理教(アーレフに改称)事件の捜査など犯罪捜査に利用されている。一方で、捜査機関による恣意(しい)的な監視やプライバシーの侵害などの問題点を指摘する声も根強い。
「各種事件のN資料」と名付けられたフォルダー内のファイルは、いずれも99年の日付で、ほとんどが1日単位で区分されていた。この装置を設置した愛媛県や香川県、徳島県の国道、高速道路を通過した車のナンバー、通過日時が保存され、記録は約10日分、延べ約10万台に上った。
一方、別のフォルダには、ある殺人事件の関係者とみられる男性が所有する車のナンバーの検索を申請した文書があった。この申請に基づき、99年6月〜00年5月に、四国全域を対象に検索したとみられ、この車が通過した地点、通過日時、進行方向などを示す一覧表も存在した。総数は約200件に達していた。
また、検索申請書と書かれたファイルには、県警の決裁欄の項目と並んで、「警察庁刑事局刑事企画課長」名の検索許可番号を記入する欄があった。
警察庁はこれまで国会での質問に対し「重要事件で使用された車や盗難車など手配車両のナンバーと照合するために使っている。アクセスする者を制限し、一定期間保存した後に消去される」などと強調したうえで、ナンバーは公開された情報で収集に問題はないと説明してきた。
(毎日新聞) 3月16日
Nシステムは、86年に整備がスタートし、93年からデータ収集を開始した。全国約700カ所に設置されているとされ、一連のオウム真理教(アーレフに改称)事件の捜査など犯罪捜査に利用されている。一方で、捜査機関による恣意(しい)的な監視やプライバシーの侵害などの問題点を指摘する声も根強い。
「各種事件のN資料」と名付けられたフォルダー内のファイルは、いずれも99年の日付で、ほとんどが1日単位で区分されていた。この装置を設置した愛媛県や香川県、徳島県の国道、高速道路を通過した車のナンバー、通過日時が保存され、記録は約10日分、延べ約10万台に上った。
一方、別のフォルダには、ある殺人事件の関係者とみられる男性が所有する車のナンバーの検索を申請した文書があった。この申請に基づき、99年6月〜00年5月に、四国全域を対象に検索したとみられ、この車が通過した地点、通過日時、進行方向などを示す一覧表も存在した。総数は約200件に達していた。
また、検索申請書と書かれたファイルには、県警の決裁欄の項目と並んで、「警察庁刑事局刑事企画課長」名の検索許可番号を記入する欄があった。
警察庁はこれまで国会での質問に対し「重要事件で使用された車や盗難車など手配車両のナンバーと照合するために使っている。アクセスする者を制限し、一定期間保存した後に消去される」などと強調したうえで、ナンバーは公開された情報で収集に問題はないと説明してきた。
(毎日新聞) 3月16日
2006年03月15日
空港の暗証番号流出、全日空機長の私物パソコンから
全日空は15日、空港の制限区域に立ち入ることのできる電子ロックの暗証番号などが、同社の機長(54)が自宅で使用していた私用パソコンから昨年11月に、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じてインターネット上に流出していたと発表した。
羽田、関空、中部、新千歳など国内29空港の暗証番号で、通報を受けた国土交通省では、すでに暗証番号を変更するなどの措置を取った。
全日空によると、流出していたのは空港の暗証番号のほか、社内の業務連絡文書など。機長は昨年7月、自宅に資料を持ち帰り、暗証番号のリストなどを私用パソコンで作成、保管していた。11月になって国交省から指摘を受け、情報流出が判明。全日空ではこれを受け、全社員に対し、業務情報などを私用パソコンに保管しないよう指示した。
(読売新聞)3月15日
羽田、関空、中部、新千歳など国内29空港の暗証番号で、通報を受けた国土交通省では、すでに暗証番号を変更するなどの措置を取った。
全日空によると、流出していたのは空港の暗証番号のほか、社内の業務連絡文書など。機長は昨年7月、自宅に資料を持ち帰り、暗証番号のリストなどを私用パソコンで作成、保管していた。11月になって国交省から指摘を受け、情報流出が判明。全日空ではこれを受け、全社員に対し、業務情報などを私用パソコンに保管しないよう指示した。
(読売新聞)3月15日
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空港の暗証番号流出、全日空機長の私物パソコンから
全日空は15日、空港の制限区域に立ち入ることのできる電子ロックの暗証番号などが、同社の機長(54)が自宅で使用していた私用パソコンから昨年11月に、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じてインターネット上に流出していたと発表した。
羽田、関空、中部、新千歳など国内29空港の暗証番号で、通報を受けた国土交通省では、すでに暗証番号を変更するなどの措置を取った。
全日空によると、流出していたのは空港の暗証番号のほか、社内の業務連絡文書など。機長は昨年7月、自宅に資料を持ち帰り、暗証番号のリストなどを私用パソコンで作成、保管していた。11月になって国交省から指摘を受け、情報流出が判明。全日空ではこれを受け、全社員に対し、業務情報などを私用パソコンに保管しないよう指示した。
(読売新聞)3月15日
羽田、関空、中部、新千歳など国内29空港の暗証番号で、通報を受けた国土交通省では、すでに暗証番号を変更するなどの措置を取った。
全日空によると、流出していたのは空港の暗証番号のほか、社内の業務連絡文書など。機長は昨年7月、自宅に資料を持ち帰り、暗証番号のリストなどを私用パソコンで作成、保管していた。11月になって国交省から指摘を受け、情報流出が判明。全日空ではこれを受け、全社員に対し、業務情報などを私用パソコンに保管しないよう指示した。
(読売新聞)3月15日
JR西の個人情報流出、会員43万人全員分か ?
JR西日本の高齢者向け会員制旅行組織「JR西日本ジパング倶楽部」の会員約12万人分の個人情報が流出した問題で、JR西は14日、新たに604人分の流出を確認したと発表した。
この604人分が昨年末に流出が発覚した12万人分に含まれていなかったことから、JR西は、全会員43万6967人分の名簿が外部に流れた可能性が高いと判断、大阪府警天満署に被害届を出した。
JR西によると、新たに確認されたのは、大阪、京都、広島など12府県に住む60〜75歳の会員の名前、住所、生年月日、電話番号など。関東の会社が株購入の勧誘電話に使っていた。会社側は「今年初めに1万人分の名簿を購入し、残りは廃棄した」としている。
流出経路について、JR西は、内部の者が関与した可能性が高いとして、コンピューターに接続できる社員、契約社員計74人から事情を聞いたが、有力な手がかりは得られていない。
(読売新聞)3月15日
この604人分が昨年末に流出が発覚した12万人分に含まれていなかったことから、JR西は、全会員43万6967人分の名簿が外部に流れた可能性が高いと判断、大阪府警天満署に被害届を出した。
JR西によると、新たに確認されたのは、大阪、京都、広島など12府県に住む60〜75歳の会員の名前、住所、生年月日、電話番号など。関東の会社が株購入の勧誘電話に使っていた。会社側は「今年初めに1万人分の名簿を購入し、残りは廃棄した」としている。
流出経路について、JR西は、内部の者が関与した可能性が高いとして、コンピューターに接続できる社員、契約社員計74人から事情を聞いたが、有力な手がかりは得られていない。
(読売新聞)3月15日
2006年03月13日
バイオテロの兆候キャッチ 感染研が監視網構築へ
生物兵器を用いたバイオテロの発生や新型インフルエンザの国内流行などの兆候を、急病患者のわずかな増加などから検知する監視システムの構築を、国立感染症研究所感染症情報センターが13日までに始めた。
救急搬送データや病院の外来記録などを継続して集めて分析、発熱やけいれん、嘔吐(おうと)などの初期症状を訴える患者が10人以上、ある地域に偏って発生した場合に「異常事態」と判定する。複数の重症患者が出て初めて対応する現状より数日早く、医療チームを派遣して診断や汚染除去、拡大防止などの早期対応を取れるようになるという。
同様の監視網は米国で運用実績があり、将来は全国の医療機関や消防本部などからの情報を解析する「症候群サーベイランスセンター」を設置するなど、集中的な運用体制が必要としている。
(共同通信)3月13日
救急搬送データや病院の外来記録などを継続して集めて分析、発熱やけいれん、嘔吐(おうと)などの初期症状を訴える患者が10人以上、ある地域に偏って発生した場合に「異常事態」と判定する。複数の重症患者が出て初めて対応する現状より数日早く、医療チームを派遣して診断や汚染除去、拡大防止などの早期対応を取れるようになるという。
同様の監視網は米国で運用実績があり、将来は全国の医療機関や消防本部などからの情報を解析する「症候群サーベイランスセンター」を設置するなど、集中的な運用体制が必要としている。
(共同通信)3月13日
看護師常駐と虚偽表示、老人ホーム会社に排除命令
実際には120日しか夜間に看護師がいないのに、「24時間365日常駐」とパンフレットに記載するなどしたのは景品表示法違反(優良誤認など)に当たるとして、公正取引委員会は13日、有料老人ホームを経営する横浜市と千葉市の会社に排除命令を出した。
公取委によると、横浜市の会社の経営する介護付き有料老人ホームの希望者向けパンフレットで、24時間看護師が常駐していると表示。しかし昨年9月までの1年間で、夜間に看護師がいない日が245日あった。
また、この施設に関し老人福祉法に基づき神奈川県知事に届け出た昨年10月以降、県のホームページに掲載された重要事項説明書で夜間の介護職員8人、看護職員2人としたが、実際は介護職員が2人で看護職員はいても1人だった。
(共同通信)3月13日
公取委によると、横浜市の会社の経営する介護付き有料老人ホームの希望者向けパンフレットで、24時間看護師が常駐していると表示。しかし昨年9月までの1年間で、夜間に看護師がいない日が245日あった。
また、この施設に関し老人福祉法に基づき神奈川県知事に届け出た昨年10月以降、県のホームページに掲載された重要事項説明書で夜間の介護職員8人、看護職員2人としたが、実際は介護職員が2人で看護職員はいても1人だった。
(共同通信)3月13日
ATMごと4700万盗難 埼玉県蓮田市
12日午前3時15分ごろ、埼玉県蓮田市閏戸のホームセンター店舗内に設置された武蔵野銀行のATM(現金自動預払機)コーナーが壊され、現金約4700万円が入ったATMごと盗まれた。岩槻署が窃盗事件として調べている。
調べでは、ATMコーナーの警報装置が作動し、警備会社の通報で署員が駆け付けると、店舗入り口付近のATMコーナーが壊されていた。
現場には1月下旬に埼玉県春日部市内の工事現場で盗まれたとみられるショベルカーや、3月上旬に千葉県柏市の路上で盗まれたとみられる4トントラックが残っていた。ATMは見つかっていない。
(共同通信) 3月12日
調べでは、ATMコーナーの警報装置が作動し、警備会社の通報で署員が駆け付けると、店舗入り口付近のATMコーナーが壊されていた。
現場には1月下旬に埼玉県春日部市内の工事現場で盗まれたとみられるショベルカーや、3月上旬に千葉県柏市の路上で盗まれたとみられる4トントラックが残っていた。ATMは見つかっていない。
(共同通信) 3月12日
2006年03月11日
負傷者44%にPTSD、尼崎脱線事故で兵庫県調査
尼崎JR脱線事故の負傷者を対象に兵庫県こころのケアセンターが実施した健康状態のアンケートで、回答した238人のうち44%に強い心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が出ていることが10日、分かった。
けがの回復状況や生活全般への支障の程度が、PTSD症状の強さに関連していることも判明。同センターの加藤寛研究部長は「負傷者に対し、心理面だけでなく、生活全体への継続的な支援が必要」と指摘している。
兵庫県によると、列車事故の被害者を対象にした大規模な影響調査は全国でも初めて。JR西日本が提供した乗客名簿を基に、昨年10月末から11月初めにかけて、負傷者550人に調査票を送付。今年1月上旬までに43%に当たる238人(男性93人、女性145人)から回答があった。
(共同通信) 3月10日
けがの回復状況や生活全般への支障の程度が、PTSD症状の強さに関連していることも判明。同センターの加藤寛研究部長は「負傷者に対し、心理面だけでなく、生活全体への継続的な支援が必要」と指摘している。
兵庫県によると、列車事故の被害者を対象にした大規模な影響調査は全国でも初めて。JR西日本が提供した乗客名簿を基に、昨年10月末から11月初めにかけて、負傷者550人に調査票を送付。今年1月上旬までに43%に当たる238人(男性93人、女性145人)から回答があった。
(共同通信) 3月10日
インスリン、夫に大量注射、殺人未遂で中国人妻を逮捕
千葉県警などは10日、夫に糖尿病治療のインスリンを注射し殺害しようとしたとして、中国黒竜江省出身の東京都台東区の風俗店経営の妻と知人の千葉県成田市の知人を殺人未遂容疑で再逮捕した。容疑者は「分からない」と否認しているが、知人は認めている。
容疑者は2003年10月18日、夫に自宅で鍋の熱湯をかけたとして、今年2月に傷害罪で起訴された。また1995年12月28日、茂さんと同じ敷地内に住む茂さんの両親が殺害され自宅が放火される事件があり、同課はこの事件への関与についても捜査する。
調べでは、容疑者は2004年4月1日から2日朝にかけ、知人の容疑者から譲り受けたインスリンを夫の腕に大量に注射し殺害しようとした疑い。
2日朝に容疑者が119番通報したが、搬送先の病院が「インスリンを打たれたようだ」と県警に通報し、同課が捜査していた。夫は血糖値低下による脳障害で現在も意識不明の重体。
容疑者は1993年10月に中国で見合いし結婚。昨年7月ごろ自宅からいなくなり、その後、台東区の自宅マンションで風俗店を経営していた。息子2人は中国にいる。
放火殺人事件では、寝室の焼け跡から夫の父と母が他殺体で発見された。
(毎日新聞)3月11日
容疑者は2003年10月18日、夫に自宅で鍋の熱湯をかけたとして、今年2月に傷害罪で起訴された。また1995年12月28日、茂さんと同じ敷地内に住む茂さんの両親が殺害され自宅が放火される事件があり、同課はこの事件への関与についても捜査する。
調べでは、容疑者は2004年4月1日から2日朝にかけ、知人の容疑者から譲り受けたインスリンを夫の腕に大量に注射し殺害しようとした疑い。
2日朝に容疑者が119番通報したが、搬送先の病院が「インスリンを打たれたようだ」と県警に通報し、同課が捜査していた。夫は血糖値低下による脳障害で現在も意識不明の重体。
容疑者は1993年10月に中国で見合いし結婚。昨年7月ごろ自宅からいなくなり、その後、台東区の自宅マンションで風俗店を経営していた。息子2人は中国にいる。
放火殺人事件では、寝室の焼け跡から夫の父と母が他殺体で発見された。
(毎日新聞)3月11日
2006年03月09日
危険承知でウィニー使用か?再インストール繰り返す
愛媛県警の警部の私物パソコンから捜査資料が大量に流出した問題で、警部が少なくとも2003年夏から05年夏ごろにかけ、数回にわたりファイル交換ソフト「ウィニー」のインストールや削除を繰り返していたことが8日、県警監察官室の調べで分かった。
警部は、県警が公用での使用を認めた私物のパソコンからファイル交換ソフトを削除するよう指導した2004年3月以降も、ウィニーを再インストールして使っていた疑いがあるといい、監察官室はウイルス感染の危険性を知りながらウィニーを使い続けていた可能性が高いとみて調べている。
監察官室によると、警部は「2003年夏にウィニーを私物パソコンにインストールした」と説明。パソコンを調べた結果、ウイルス感染が確認された2005年夏以前にも複数回、感染した痕跡があった。
(共同通信) 3月8日
警部は、県警が公用での使用を認めた私物のパソコンからファイル交換ソフトを削除するよう指導した2004年3月以降も、ウィニーを再インストールして使っていた疑いがあるといい、監察官室はウイルス感染の危険性を知りながらウィニーを使い続けていた可能性が高いとみて調べている。
監察官室によると、警部は「2003年夏にウィニーを私物パソコンにインストールした」と説明。パソコンを調べた結果、ウイルス感染が確認された2005年夏以前にも複数回、感染した痕跡があった。
(共同通信) 3月8日
「電車内で痴漢が逆転無罪、捜査の問題指摘
西武新宿線の電車内で痴漢行為をしたとして強制わいせつ罪に問われ、1審・東京地裁で有罪判決を受けた会社員男性(休職中)の控訴審判決が8日、東京高裁であった。
原田国男裁判長は「第三者の犯行の可能性を捨てきれない」と述べ、1審の懲役1年6月、執行猶予3年の判決を破棄し、無罪を言い渡した。
男性は2003年10月、通勤途中の電車内で、女子高生(当時16歳)の下着の中に、右後方から手を入れたとして起訴された。
男性は「被害者の真後ろにいた別の男が犯人」と主張したが、1審判決は、「被告の供述は信用できない」と退けた。これに対し、2審は「警察官が被告の弁解を強引に封じたため、被害者は被告を犯人だと確信してしまった」と、捜査の問題を指摘した。
(読売新聞) 3月8日
原田国男裁判長は「第三者の犯行の可能性を捨てきれない」と述べ、1審の懲役1年6月、執行猶予3年の判決を破棄し、無罪を言い渡した。
男性は2003年10月、通勤途中の電車内で、女子高生(当時16歳)の下着の中に、右後方から手を入れたとして起訴された。
男性は「被害者の真後ろにいた別の男が犯人」と主張したが、1審判決は、「被告の供述は信用できない」と退けた。これに対し、2審は「警察官が被告の弁解を強引に封じたため、被害者は被告を犯人だと確信してしまった」と、捜査の問題を指摘した。
(読売新聞) 3月8日
2006年03月08日
耐震偽造 札幌市内のマンション33棟に疑い
マンションの耐震データ偽造問題で札幌市は7日、市内のマンション33棟に偽造の疑いがあると発表した。構造計算を請け負った市内の2級建築士が同市の聞き取り調査に対し、「構造計算書の偽装をした」と認めた。このうち6棟を同市が再計算した結果、5棟で耐震強度の1.0を下回った。震度5程度でも倒壊の恐れのある「0.5未満」はないため、当面は入居者に退去は求めず、調査を進める。残りの物件についても再計算を進め、大きな強度不足が見つかった場合は補強工事などの指導も視野に入れている。
同市によると、建築士は96年以降、他の設計事務所の下請けなどの形で、市内で79件の構造計算をした。最初のころは4、5階以下の低層の建物を請け負い、耐震強度をクリアしていた。
しかし、99年ごろから8〜15階の高層マンションを手掛けるようになると、耐震強度の1.0を上回らないケースが出てきた。それにもかかわらず、設計事務所などに相談しなかったほか、柱や梁(はり)を実際よりも強く見積もるデータをコンピューターソフトに入力し、基準をクリアさせたという。
同市などによると、浅沼建築士は2級の資格では手がけられない複雑な物件の計算もしていた。1級建築士の管理の下で行えば問題はないが、確認は取れていない。道や同市は建築士法に違反している可能性も含めて調査している。
道建設部によると、同建築士が構造設計を行ったマンションや店舗などの物件は札幌市の79件を含め道内で112件ある。道によると、112件のうち、79件が札幌市、13件が札幌市以外の人口10万人以上の4市(特定行政庁)にある。また、残りの20件は道が確認業務を行う他市町村になる。偽造の疑いがある33件はすべて札幌市内という。
(毎日新聞)3月7日
同市によると、建築士は96年以降、他の設計事務所の下請けなどの形で、市内で79件の構造計算をした。最初のころは4、5階以下の低層の建物を請け負い、耐震強度をクリアしていた。
しかし、99年ごろから8〜15階の高層マンションを手掛けるようになると、耐震強度の1.0を上回らないケースが出てきた。それにもかかわらず、設計事務所などに相談しなかったほか、柱や梁(はり)を実際よりも強く見積もるデータをコンピューターソフトに入力し、基準をクリアさせたという。
同市などによると、浅沼建築士は2級の資格では手がけられない複雑な物件の計算もしていた。1級建築士の管理の下で行えば問題はないが、確認は取れていない。道や同市は建築士法に違反している可能性も含めて調査している。
道建設部によると、同建築士が構造設計を行ったマンションや店舗などの物件は札幌市の79件を含め道内で112件ある。道によると、112件のうち、79件が札幌市、13件が札幌市以外の人口10万人以上の4市(特定行政庁)にある。また、残りの20件は道が確認業務を行う他市町村になる。偽造の疑いがある33件はすべて札幌市内という。
(毎日新聞)3月7日